思考の軌跡 試行の足跡

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模倣デザインについて思うこと 2020年の東京オリンピックのエンブレム報道を踏まえて

皆さんはこの会社を知っていますでしょうか?

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サッカー少年だった僕はこのメーカーの靴をミツカンと呼んでいた。
しかしこれはアドミラルという英国のスポーツメーカーだ。

では、ミツカンのロゴはどんなロゴだったのか?
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もう逆さまにしただけなようなロゴ。。
しかし、業界も違うし、ちゃんと識別して浸透してるので支障はないと思います。

翻って、オリンピックのロゴは色形を踏まえるとここまで似てはいないように思う。
ベルギーのデザイナーの売名行為との見方もあるが、ザハハディドの新国立競技場の問題があったために、メディアが視聴率を取れると踏んで大きく報道しすぎたために撤回になったんだと思う。
ベルギーの劇場ロゴと東京オリンピックのロゴが混在するシチュエーションも地理的にもあまり考えられないし、オリンピックロゴは期間限定で使用価値のあるものだろう。

ただ、歴代のオリンピックロゴがスポーツの祭典だけあって比較的躍動的だったりカラフルだったりすることを考えるとあまりにもオリンピックらしからぬロゴだと思っていたので廃止されて良かったと個人的には思う。
抽象度が高く静的なあのロゴは、美術館や劇場のような文化施設に向くロゴだろう。
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こうして並びでみると日本を代表するグラフィックデザイナーの亀倉雄策さんがデザインした1964年の東京オリンピックロゴは少し禍々しい感じと斜陽国家のようなイメージが醸し出されているように感じる。。

新しく招致エンブレムの選考委員会が発足したが、桜をイメージした招致ロゴでいいのにと思うには私だけなのだろうか。