思考の軌跡 試行の足跡

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平和安全法制に思うこと

法案の賛成・反対に関わらず、小林節慶應義塾大学教授・弁護士が指摘しているように総理大臣が「違憲でないと思う」という何の証明にもなっていない説明で法案を押し通してしまい、憲法の価値が一気に下がったことが悲惨だと思う。

立憲主義とは、簡単に説明すれば憲法をもとにした法律を作ることで国家としての一貫性を担保する手法だ。
なので、憲法に逆らうような法案の成立が必要になった場合にはアメリカのように、憲法原文は変更せず修正憲法として追加条文により整備するか、憲法原文を変更することにより整備する必要がある。

もともと、敗戦により連合国主導で制定されたこともあり、日本では後者の憲法原文を変更に国民投票が必要というルールになっている。

この手順を踏まずに憲法に反する法案を通してしまったため、70年間憲法のもと法治国家として運営されていたが初めて憲法を無視した実績を作り、今後憲法を空洞化した法案を作れるきっかけを作ってしまったように思う。

また、「強調は不足を表す」という言葉があるように、「平和」や「安全」が付いていることを考えるとこの法案がいかに危険かを物語っているようにも思う。