思考の軌跡 試行の足跡

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アイアンマンの人工知能ジャービスについて

知らない人のためにアイアンマンの説明をイメージしやすくざっくり説明しますと、人が着られるガンダムみたいなもので、人がそのアイアンマンスーツを着て戦う感じです。

ただ、ジャービスと言う人工知能のアシスタントが付いており、中の人が何か言うと情報を提供してくれたり、スーツの制御を変更してくれます。

アベンジャーズという映画で、ジャービスの対応が人間的すぎて感動したお話を少しします。

いきなりではありますが、この映画の終盤、エイリアンが沢山侵攻してきているNYに国連が核ミサイルを打ち込みます。

ただ、主人公たちの活躍によりNYでは事態が収束に向かっている時で、NY上空にはエイリアンが侵攻するための作った宇宙へと繋がるワープホールがぽっかりと空いています。

アイアンマンは飛んでいる核ミサイルに追いついて、そのワープホールに向かい、エイリアンの母艦へと軌軌道を変えて攻撃しようとしています。

その時、アイアンマンの中の人はジャービスに向かって「宇宙から帰って来る時のパワーを残しておけよ」と命じ、ジャービスは「了解しました」と言いますが、次のレコメンドが「ミスポッツ(恋人)に電話を掛けますか?」だったことに、すごく感動してしまいました。

この非常事態に電話を掛けますかというレコメンドはバグと捉えられてもおかしくないと思いますが、宇宙から帰って来るエネルギーは残す準備をしているにも関わらず、「もしかしたら帰って来れないかもしれない」「その場合、悔いが残ることは何か」という、とても人間的な想像を働かせなければこの対応は出来ないと思います。

一定のサポートパターンを機会学習や深層学習でパターン化できたとしても、この対応はできないよなと感じました。

ただ単に、人間へのサポートパターンを覚えさせるだけでは不十分で、こういった特殊条件下での対応を学ばせるには、映画やドラマを沢山見せて特殊なパターンを作ったりする方法がいいのかもしれません。

対応したことのないことに対応するには経験が必要という意味では人間も同じ。

経験上最善の策を考えて行動する人工知能もそう遠くないのかもしれません。